カップルにとって結婚生活の予行演習となっている『同棲』。しかし、結婚予定だからといって入籍前に共同生活するのはいかがなものか、本当に必要なのかと、さまざまな意見があります。交際中の恋人と同棲するべきか否か悩んでいる人は多いでしょう。
この記事では、結婚前の同棲の必要性に着目。同棲のメリットとデメリット及び、別れる理由を解説します。
結婚前の同棲はよくない?
2022年に、ゼクシィが既婚者と結婚予定のカップルにアンケートを実施したところ、結婚前の同棲を前向きに考えている人の割合は約6割でした。さらに、結婚前の同棲に対して良いイメージを持っていない家族が多いことも判明。当事者であるカップルが真剣に将来を見据えて同棲を選んでいたとしても、周囲の理解を得にくいという現状があるようです。
同棲のメリット
具体的には、どのようなメリットとデメリットがあるのか、チェックしていきましょう。
価値観や生活習慣を把握できる
同棲を始めると、24時間365日ほぼ恋人と一緒に過ごします。そのため、付き合っていた時に気づかなかった価値観や生活習慣など、相手の意外な一面を垣間見るチャンスが豊富です。互いの内面をより一層に深く理解し、2人にとって最善の生活ルーティーンを模索できますよ。
また、さまざまな問題に直面するため、そのたびに2人の協調性や関係が試されます。同棲期間は将来的に夫婦としてやっていけるのかを判断する貴重な時間といえるでしょう。
金銭感覚が分かる
同棲していない場合、会う時間があまり長くないため、お金の使い方や生活水準が分かりにくいです。しかし、同棲すれば、身の丈に合った生活を心がけているのか、浪費グセがあるのかなど、日々の言動から金銭感覚を推測できます。経済的な余裕が幸福度につながるともいわれており、お金はカップルが平穏に同棲を続けるうえで欠かせません。そのような観点からも、金銭感覚を事前に理解しておくと、結婚後のリスクを回避できます。
同棲のデメリット
上記の通り同棲のメリットがある一方、どのようなデメリットがあるのでしょうか。
入籍が先延ばしに
結婚前提で同棲を開始したはずが、予定を決めていないと、入籍が先延ばしになる可能性大です。1カ月間の同棲では短すぎますが、ダラダラと惰性で一緒に生活を続けることは望ましくありません。とくに女性が妊娠・出産を希望している場合には、いつ結婚するのかを明確にしておかなければ不安が募ります。あらかじめ同棲終了の期限を決めておく、定期的に結婚を話題にするなど、なにかしらの工夫が必要です。
違いにイライラする
同棲当初はなにもかも新鮮で、習慣や趣味嗜好の違いを面白いと思えるものです。しかし、毎日、恋人と顔を合わせるうちに今までとのギャップが鼻につくことも。かといって無理に相手に合わせようとすればストレスが溜まり、自分の身が持ちません。直してほしい部分を丁寧に説明しても、妥協案を見つけられず、同棲するべきではなかったと後悔する人も多いようです。
なぜ同棲カップルが別れるのか?
当初、仲良しだったカップルが、同棲を機に別れるケースは実に多数です。男性の7割強が同棲解消を提案しているというデータもあるのだとか。ここからは、なぜ破局を迎えるのか、その理由を紹介します。
別れる理由①性格が合わない
上述したように、同棲すれば相手の嫌な部分や知りたくなかった一面を日常的に目の当たりにします。そのため、こんな相手と一緒に生活を続けるなんて我慢できないと、ネガティブ思考になりがち。確かに、結婚する踏ん切りがつかないため同棲を提案する薄情な人もいます。
しかし、一時的に嫌な部分しか見えなくなっている場合もあるため、冷静になって相手の人間性を見極めるべき。但し、歩み寄りや話し合いができなければ、長続きしにくいです。
別れる理由②マンネリ化
同棲の期間が長くなれば、恋人がそばにいて色々と世話を焼いてくれることが至極当然と思ってしまうもの。いちいち言わなくても分かるだろうという態度を無意識のうちにとり、感謝の言葉を伝えずにいると、恋人に逃げられて家の中が空っぽという事態になりかねません。同棲していても恋人同士であることに変わりないため、こまめなスキンシップや気遣いを忘れないようにしましょう。
別れる理由③浮気
浮気された側は、裏切られた腹立たしさと悔しさで、かなりの精神的ダメージを受けます。真正面から謝罪されても、なかなか許せません。なにより手癖の悪さは簡単に治るものではないので、今後も浮気されるのではないかと疑ってしまいます。同棲を開始したら、節操のない行動は慎むべきです。
因みに、人それぞれ浮気の境界線が異なりますが、特定の異性と2人だけで外出する、無断で外泊する、これらの行動は浮気を疑われても仕方ありません。
まとめ
結婚前に同棲したからといって、その後2人の関係が必ず上手くいくという保証はどこにもありません。同棲にはメリットとデメリットの両方が存在していることを理解しておきましょう。中途半端な気持ちのまま同棲を開始すると後悔する事態になりかねないため要注意です。恋人同士で十分に話し合った後、同棲するか否かを決めるべきです。