数々のトップランナーたちが好記録を出したといわれているナイキの厚底シューズ。
靴底にカーボンファイバー(炭素繊維)プレートが内蔵されていることにより反発力が高くなり、次々と好記録を出すことが可能になった夢のようなシューズなんですよね!
一時期禁止となって、東京オリンピックのマラソンではこのナイキの厚底シューズは条件付きで使用を認めたんですね。
さらに世界陸連は新たな規定を発表したということでその内容を紹介します。
マラソン駅伝での厚底シューズの規定禁止はいつから?
厚底シューズの禁止はなく、規定がいつからなのかというと、2024年11月1日からです。
2020年1月ごろからナイキの厚底シューズの使用が「禁止」という報道が流れ、東京オリンピックの代表選考に不安が広がりました。
ことの始まりはイギリスの複数メディアが報じたナイキの厚底シューズを世界陸連が新規制で禁止にする可能性が高いというニュースでした。
厚底シューズは世界記録なども出しているので、禁止となれば陸上界に衝撃が走るところでしたが結果的には東京オリンピックでも着用できるようになったのでよかったですね!
そして、さらに2021年12月には世界陸連(WA)が陸上競技の長距離を含む全種目においてシューズの厚さを最大20ミリまでにするという規定を発表しました。
厚底シューズに明確な規定が決まったわけです。
東京オリンピックマラソンのナイキの厚底シューズは条件付きで認められた?
東京オリンピックでの使用が可能になった、ナイキの厚底シューズについて調べてみました!
なぜ、ナイキの厚底シューズを巡って議論されていたのかといいますと、このシューズを履いた選手が走ると次々と好記録を生んでしまうということによって、規制の可能性が取り沙汰されたからなんです。
そりゃ、次々に好記録を出す選手がほぼナイキの厚底シューズを履いていたとなったら何かあるんじゃないかと思いますよね。
そこで、東京オリンピックではこのナイキのシューズが禁止になるのではという話がありましたが、2020年世界陸連が新たなルールを設けて、東京オリンピックで着用することが可能になりました。
東京オリンピックマラソンの靴規定(ルール)
東京オリンピックのマラソンで定められたシューズの規定はというと、
靴底の厚さが4㎝以下
カーボン(炭素繊維)プレートが1枚だけ
市販から4か月以上が経過したシューズに限る
医学的理由などでカスタマイズされたものは使用可能
こちらの条件を満たしていれば使用OKになったんですね!!
そこで、ナイキの厚底シューズもこの条件にあてはまるものがありますので結果的にナイキの厚底シューズはOKとなったわけです。
ナイキの厚底シューズはいつから始まったの?
ナイキの厚底シューズの誕生は、2016年のリオデジャネイロオリンピックで男子マラソンの上位選手がプロトタイプの厚底シューズを着用していたことから始まります。
プロトタイプの厚底シューズとは市場に出回らない特注品。
2017年には、リオオリンピック金メダリストのエリウド・キプチョゲ選手(ケニア)など数名のランナーが、このナイキの厚底シューズを履きマラソン2時間切りに挑戦しました。
そして、2017年5月の非公認レースでエリウド・キプチョゲ選手が史上最速記録となる2時間25秒を出したことによって実際にナイキの厚底シューズを履いての記録ということから厚底シューズの人気が高まりました。
その時に走った選手たちが着用していたシューズをベースにしたのが2017年に発売された「ナイキ ズーム ヴェイパーフライ4%」という厚底シューズで、その後それを履いたトップランナーたちが次々に好記録を出し大きな注目を浴びましたよね。
本当に夢のようなシューズですよね!
大迫傑選手が東京マラソンで履いていたシューズも厚底?
日本のトップランナーといえば大迫傑選手ですよね。大迫傑選手もナイキの厚底シューズを着用していることは有名なんです。
2020年3月に開催された「東京マラソン2020」で着用していた新作の厚底シューズは何なのか気になりますよね?
早速調べたところ、‟ナイキエアズームアルファフライ ネクスト%“ という厚底シューズでした。
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この厚底シューズを着用し2018年の自身の記録を21秒上回る日本新記録の2時間5分29秒を出し、みごと東京オリンピックの代表に内定したんですね。
サッカーファンが9.9割を占める俺のタイムラインが大迫傑で締め尽くされるような熱い42.195キロにしてくれることを期待してるよ pic.twitter.com/yIjMcdoWdQ
— れn (@ganbaren2339) July 26, 2021
厚底シューズの規定まとめ
今回は東京オリンピック前に話題になっていた、ナイキの厚底シューズは東京オリンピックでの着用が禁止にはなりませんでした。
マラソンの「常識」を覆したナイキの厚底シューズは歴史にのこるシューズともいえます。好記録が出せるのなら誰もが履いてみたいですよね。
ですが、好記録を出せるのは、もちろん選手の努力があってこそとはいえ、テクノロジーをそこに載せてはならないという世界陸連の判断から新たに2024年より規制が始まります。
これからも選手の努力を最大限に活かせるシューズの開発を期待しています。